「予想どおりに不合理」読書感想!
こんにちは!
今回は「予想どおりに不合理」という本をご紹介致します!
本書紹介
「行動経済学の一番の魅力は、それを学ぶことで、私たちの日々の生活を改善でき、仕事に応用できることである」(巻末解説より)
行動経済学ブームに火をつけたベストセラー!
「現金は盗まないが鉛筆なら平気で失敬する」「頼まれごとならがんばるが安い報酬ではやる気が失せる」「同じプラセボ薬でも高額なほうが効く」――。人間は、どこまでも滑稽で「不合理」。でも、そんな人間の行動を「予想」することができれば、長続きしなかったダイエットに成功するかもしれないし、次なる大ヒット商品を生み出せるかもしれない! 行動経済学ブームに火をつけたベストセラーの文庫化。
気になったポイント
そのうえ、AがA'より優れているだけでなく、Bより優れているような気にもさせる
2つの比較することができない対象があるとき、囮として第3の選択肢を入れると、人間は不合理な選択をします。
例えば、あなたが国内旅行に行くとして、
A : 沖縄に行ってアクティビティを楽しむ
B : 京都でのんびりと寺社仏閣の観光を楽しむ
の2択で迷っています。
どちらも売りが違うため、比較するのは難しい。
しかし、ここで第3の選択肢、
B' : ○○県で寺社仏閣を回る
が加わりました。
ここではBとB' は比較でき、
更に寺社仏閣で有名な京都と比べて○○県は明らかに魅力の面で負けているので、
BはB'より優れています。
すると不思議なことに、BはB'より優れていることしか分からないのに、
人間はBはAよりも優れているという感覚に陥ってしまうのです。
この感覚を利用して、何かを相手に提案するときは、
本当に選んで欲しいものの劣化版を、
囮として準備することがベストです!!
2セントと1セントの違いは小さいが、1セントと0の違いは莫大だ
正しい計算が出来る人は大勢いるのに、
人は無料となるだけで正しい判断力を失います。
本書の実験で、子供を対象としたものが述べられてられています。
簡単に言うと、
・タダでお菓子が少し増える
・お菓子を1つ差し出せば、より多くのお菓子が返ってくる
という選択肢を子供に選ばせました。
普通に考えると、お菓子を1つ差し出す方がメリットがあるのが分かります。
しかし、ほとんどの子供は無料でお菓子が増える選択肢を選びました。
著者はこれと同じような実験を、大人に対しても行ったのですが、無料を選ぶ人がほとんどだったのです。
また、Amazonの話も面白いです。
amazon prime会員になれば様々なコンテンツが使えるという、世界中で大人気なサービスですが、
実はフランスでは全く普及しなかったそうです。
これは、フランスだけ送料が無料ではなく、
ほんの少しかかってしまうことが原因だったのです。
何かを安くすることがあったら、
無料にできるかどうかを考える価値は必ずあります!
まとめ
本書の主張には全て、著者の実験から弾き出された結果です。
そのため説得力があり、読んでいてとても参考になります。
自分の生活にどのように活かすかを考えながら読めば、必ず役になるはずです!
ありがとうございました!